漫画ONE PIECEを通して話題の浜ちゃん黒塗りメイク問題について考えてみた。

今朝はたまたまこんな記事を読みました。

 

www.huffingtonpost.jp

 

笑ってはいけないシリーズは僕も大好きで、毎年楽しみにしていた番組です。2017年のシリーズは、セブ島にいたため見ることはできませんでした。そのため、僕は全てを見ていないので話の深い内容や経緯を知りませんが、これを機に人種問題について本日は書かせていただきたいと思います。深刻な問題なだけに書いている今も緊張してます。

 

ONE PIECE

僕がこのトピックを書こうと思ったきっかけは上記の記事ともう一つあります。

それは大好きな漫画ONE PIECEの影響です。大好きすぎてほぼ毎日読み返しています笑そしてちょうど最近読んでいたところが魚人島編でした。あの超世界的に有名なONE PIECEでも、この魚人島編で人種問題に触れています。

 

ONE PIECEの中では

「白人」と「黒人」

ではなく、

「人間」と「魚人」

というテーマでそれぞれの正義がぶつかり合いながらストーリーが展開されていきます。

 

作中では

 

肌の色が違う。

変なヒレがはえている。

人間の何十倍も力が強く凶暴である。

 

そのような偏見を貼り付け、魚人を奴隷として扱っていた人間達が描かれています。魚人を軽視し、殺しているものもいます。その現実を見た魚人の中にはその怒りをそのままぶつけ復讐しようとするものもいれば、復讐ではなく手を取り合おうと呼びかけるものも描かれています。

 

それぞれの正義が丁寧に描かれていて、僕は何度も心を打たれました。昔はとんでもない悪役だと思っていたアーロン(ルフィ海賊団の航海士、ナミの故郷をめちゃくちゃにしたサメの魚人)にでさえ、かなり同情しました。

 

そんな時にたまたま上記の記事を見ました。

この記事後の感想は

 

「これONE PIECEと同じだ」

 

記事の中でマクニールさんが語っている半々の気持ち。

以下記事の引用です。

《私の気持ちは半々です。

半分の私は、日本のテレビコメディーや音楽でブラックフェイスを見るたび、見下されたような、馬鹿にされたような、そして表面だけを見られて、人間性を否定されているような気分になります。

私の肌の色が、私自身の人間性が、芝居の小道具、あるいは脚本にされたかのように感じるのです。

しかし、もう半分の私は、『彼らは子供で、わかっていないだけ。だから我慢しなきゃ』とも思うのです》

 

 

これを見たとき僕はONE PIECEに出てくる魚人の英雄フィッシャー・タイガーのセリフを思い出しました。

以下フィッシャー・タイガーのセリフです。

「この世にゃァ心の優しい人間達はいっぱいいるんだ!!!

 

 そんな事はわかってる!!!

 

 なのに・・・

 

 死んで消えゆく者達が!!

 

 恨みだけこの世に残すなんて滑稽だろう!!!

 

 ・・・・・頭じゃあわかっていても・・・!!!

 

  おれはもう

 

 心の”鬼”が邪魔をする

 

この心の葛藤は現実世界にも起きているんです。

 我々若者世代はどうするべきか

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ONE PIECEを読んだくらいでこの問題を語れるとは思ってはいませんが、この黒塗りメイク問題は確かに黒人の方を傷つけてしまいました。

 

無知は罪であり、知らなかったでは済まされないことも多くあると思います。

 

しかし、1人の人間が全てを知るというのはこれまた難しいことでもあります。

 

だからせめて間違えてしまった時、しっかりと謝ることが大切だと思いました。

ごめんなさいと。

そして二度と同じ事を起こさないように行動をとること。

 

間違えたからこそ、人を傷つけてしまった経験があるからこそ、いまも傷つけられている人の味方になれる。

 

日本は人権後進国だからいけないのではない。

 

人権後進国だからこそ、できることがある。

 

他の人種との歴史が浅いからこそ、

フラットな立場で物事をみれる。

 

セブ島で暮らしていても多くの変わり者に出会います。 でも話してみるととんでもなく面白い話を持っていたり、共通点がたくさんありました。

 

違いは違いであり間違いではない。

好きな言葉の一つです。

 

この世界的問題を解決するのは若者。そして日本人であると思います。

 

ルフィ海賊団は魚人との差別をなくすとか、みんなで一致団結しようとか、そんな表面的なところで意思決定していませんでした。

 

彼らはみな、自分たちの「体験」と「意志」を貫いた結果、復讐の連鎖が残る魚人島を救いました。

 

表面的な情報に踊らされるのではなく、自分で得た体験と自分の意志を強く持っていきたいと思います。 

 

 

【セブ島一周500km自転車旅:Last Day】自転車旅を終えて感じた「旅」の魅力

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ついに昨日セブシティに到着しました・・・(写真はまだOslobです笑)

 

118km。走りきりました。

シティに着いた瞬間、ホッと安心しました。

 

ついにやったんだ!!!

 

やると決めて最後までやりきれたのが何より嬉しかったです。出会ったフィリピン人に何度も「本気で一周しようとしてるの?自転車で???」と言われ、自転車屋さんに行くたびに「その自転車では一周はできないよ、新しく自転車を買いな」と言われました。

 

しかし、僕らは絶対に諦めませんでした。

 

車でもなくモーターバイクでもなく、

自転車で一周したことを正解にする旅にすればいい

 

どんなに自転車が壊れても、

この自転車を買ったことを正解にする旅にすればいい

 

何を言われても最後まで目的を見失わず、できない理由を数えるのではなく、できる理由を考えやり続けることができた。

 

その結果としてたどり着くことができたのだなと思いました。

 

全走行距離は558km(昨日改めて僕らの走行距離を計り直したら558kmあったことに気づきました笑)。

 

つまり正確にはセブ島一周558km自転車旅なのですが、距離を目標にしていたわけではないのでよしとしました。

 

以下僕らが訪れたまたは休憩に使ったざっくりの場所です。(太文字は宿泊地)

Compostela, Danao, Carmen, Catmon, Sogod, Tabogon, Mabuli, Guadalupe, Bogo, Medellin, Daanbantayan, Maya, Tominjao, SanRemigio, Tabuelan, Tuburan, Balamban, Toledo, Aloguinsan, Mantalongon, Barili, Ronda, Moalboal, Malabuyoc, Oslob, Alcoy, Dalaguete, Argao, Carcar, Naga.

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多くの場所に行ったなぁと改めて実感。

一周をして感じたセブ島の印象は、まだまだ自然の残る素敵な島ということ。

シティに帰って来て気付いたのですが、558kmの旅の中で信号を見たのはセブシティのみでしたw それ以外の場所はまだまだ未開拓の土地。この島が今後10年でどんな変化をするのか少し心配です。

 この旅で丸焦げになった2人。

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到着後は連絡をくれたみなさんとフィリピン料理を食べました。

達成後のご飯は格別です。

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 ご飯後にたまたま会ったインターン先の生徒さんに「いつもブログ楽しみに見てました!すごく良いですあれ!!お疲れ様です!!!」と言ってもらえました。

 

本当に嬉しかったです。

 

何気ない一言だったのかもしれませんが、疲れ切った夜に眠い目をこすり、Macbookと向き合って、自分の想いを書き続けてきて良かったと思えました。

 

コメントをくれた方、応援してくれた方々、本当にありがとうございました。その一言一言が僕達の旅を支えてくれました。

 

 旅とは  

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みなさんは「旅」と聞くとどんなことをイメージしますか?

  

楽しい

自由

知らない場所

人との出会い

 

 

「旅」という単語にも人それぞれ持つ意味は多少なり異なると思います。

 

僕にとっての「旅」とは

「自分との会話」です。

 

「自分との会話」とは

自分を見つめ直すことです。

 

よく「やりたいことがわからないから一人旅します」とかありますよね。あれに近いと思います。

 

ただ僕の場合はやりたいことを探すための旅ではなくて、自分と向き合うための旅に近いです。旅先では普段気にすることのできなかった自分の心の声に耳を傾けます。そのため、極論やりたいことなんかみつからなくてもいいです。そんな自分も受け入れて、そんなこと考えてたんだなぁで終わりです。

 

それではなぜ自分と向き合うための手段として「旅」をするのか。

 

旅の魅力

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旅に行くと様々な人と出会うことになります。

 

旅に行くと今まで味わったことのない不思議な食べ物を口にします。

 

旅に行くといろんな問題が起きます。

 

その全てが新しいことだらけです。

この新しいこと尽くしが旅の魅力だと僕は思います。

 

新しいことを経験すると、今まで常識だと思って囚われていたことがパッと逆転したりします。

 

今回の自転車旅では

でっかい銃を持った酔っ払いの警察官に会いました。左手にはタバコ。

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日本で銃とタバコを持った酔っ払いの警察官がいたら完全にアウトですよね?笑でも村の人は彼を信頼していました。

 

「自転車が壊れたのか、それならあの警察官が修理できそうなとこまで連れて行ってくれるから安心しなと」。

 

それが良いか悪いかは別として世界にはこんな村もあるんだなと。

それに対して自分はどう思ったのか。

 

「こんな警察官のいる村なんかに住みたくない!」

 

と思うのか

 

「このくらいラフな村に住んで、人生を歩みたいなぁ」

 

と思うのかは人によりますよね。

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次に、 あるロシア人家族の経営する宿(竹の家)に泊まった時もこんなことがありました。

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セブ島にいるロシア人と話すのは初めてだったので

「なぜセブ島に来たの?」

 

と質問すると、陽気なオーナーはこう言いました。

 

「僕らは寒いのは嫌いだからさ!!!ずっと寒いロシアなんてごめんだ〜よhahaha」

 

ロシア人という理由だけで、寒いロシアで一生過ごす理由はない。

その家族は自分たちの過ごしたい人生を自分たちで切り拓いて、セブ島に住んでいました。その家族のまだ小学生の少年はロシア語、英語、タガログ語、簡単な中国語の計4ヶ国語をすでに習得してました。宿に来るお客さんと話していたら覚えたとのこと。

 

小学生ですでに四ヶ国語かぁ・・・世界にはこんな人がたくさんいるんだろうなぁ。

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こんな様々な人たちと話しているうちに、

自分はどんな人生を歩みたいのか考えるようになります。

 

自分も朝日の綺麗な海沿いに家を建てたいなとか。

こんな車に乗ってみたいなとか。

こんな風に人生を終えられたら最高だろうなとか。

 

いつもいる環境から離れることで、

周りの誰かが決めた「あたりまえ」から抜け出せる。

 

いつも誰かが決めた常識がノイズとなり、かき消されていた自分の心の声。自分の心の奥底に眠っていた小さな小さな声。

 

その声を聴くのに旅は最高の機会だと僕は思います。新しい経験から本当の自分を見つめ直せる。だから旅はやめられません。

 

最後に僕と同じ学生の方へ 。

 僕も就職活動中に日本では新卒が有利だから就職するのが普通とか、インターンシップは大学3年生までにするものだとか、いろんなノイズが邪魔をして何を本当にやりたいのかわからない時期がありました。

 

でもこの旅を通して確信しました。

自分の心の声は世界を求めていたなと。

 

いろんなノイズがあって道を見失うことも、

歩けなくなることもあると思います。

 

それでも世界には本当にいろんな人がいるので安心してください。酔っ払いの警察官も寒いのが嫌いなロシア人もいろんな人がいます笑

 

ずっと頭で考えていてもわからないです。

挑戦してみてやっとなんとなくわかるくらいだと思います。

 

ぜひ2018年は心が躍る旅に出てみてください。

今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

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【セブ島一周500km自転車旅:DAY6】セブ島最南端制覇!ついに明日セブシティに戻ります!!!

本日のルート

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本日はモアルボアルからオスロブまでというセブ島の超有名観光スポットコースでした!セブ島に来た多くの日本人観光客はこの二箇所のどちらも、もしくはどちらかを訪れると思います。オスロブはジンベエザメと泳げる場所として世界的にも有名な観光地です。夜ご飯を食べに市場に行った時も、大勢の観光客で賑わっていました。

 

このコースは距離にして87km!

本日も最長記録更新です!!!

 

ただこの観光地コース、アップダウンが今までで一番きつかった・・・

Google mapで見るとこんな感じです。

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5日目のように一気に山を登るほうが精神的にも身体的にも楽なのですが、今日のコースは何度も上がっては下ってを繰り返したのできつかったです。

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しかし、観光地コースだけあって海がとっっっても綺麗でした!

休憩をする際は毎回日陰で綺麗な場所を選ぶのですが、今日はどこでも海と隣り合わせで、波の音を聴きながら休憩をとることができました。

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ニワトリの鳴き声で目覚め

鳥のさえずりを聴きながら出発し

海の声を横に走った6日目

 

旅先で感じる「匂い」や「音」は自転車旅ならではの魅力です。

 

木も、海も、照りつけてくる太陽も、そして自分でさえも、あぁみんな生きてるんだなぁと実感する不思議な空間。

 

車やモーターバイクでは聞こえない自然の声をフルに味わえた1日でした。

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 明日のルート

ついに明日シティへ戻ります!!!

 

そして距離はなんとなんと118km!

100km越え!!!

最後にして最長距離!!!

 

もともと年内に終える予定だったので2日間に分けて安定に帰っても良いのですが、あえて118kmにこだわって帰ろうとBobに伝えました。

 

なぜ全身筋肉痛で疲労もピークなのに最後まで追い込もうとするのか?決してドMな訳ではありませんw

 

どんな困難に会おうと、挑戦し続けると決めたからです。

この旅の目的が書いてある記事はこちら

h-shun.hatenablog.com

 

 

もともと僕がこの旅を計画した目的は

 

「新たに挑戦する人を増やしたいから」です。

 

挑戦の大きさはなんだっていいと思います。

大晦日前に絶対に部屋を綺麗にするとか、

今年の振り返りと新年の目標を立てるとか、

どんなことでもチャレンジすることが大切です。

 

僕の挑戦する姿で誰かの新たな一歩を応援したい。

 

だから明日は118kmに挑戦します。

今日更新した記録よりも30km長い距離。

疲労が溜まっている最終日。

正直できるかわからないです。

 

でも僕には相方のBobもいるので絶対に大丈夫です。

1人では絶対に越えられない壁も2人でヒィヒィ言いながら乗り越えて来ました。

 

道中でいきなり修理をしてくれたおじさん、泥だらけの僕らを見て美味しいレストランまで連れて行ってくれたホテルのオーナー、なおせない自転車をどうにか修理してくれた自転車屋のおじさん、栄養満点の朝ごはんを用意してくれていた先生の家族、応援メッセージをくれた多くの方々。

 

感謝の気持ちを忘れず、最終日、全力を尽くします。

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【セブ島一周500km自転車旅:DAY5】英語を話せることのメリット

本日のルート

4日目に続き5日目も最長記録更新です。

5日目は85kmを駆け抜けてきました!

 

そして、セブ島の観光地として有名なMoalboalまで到着しました。

ずっと僕ら以外の日本人を見ることはありませんでしたが、ここMoalboalではちらほら日本語が聞こえてきました。

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実はこの日の序盤はほとんど山登りでした・・・

こんな感じです。

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 そして大雨・・・

それにもかかわらず過去最長記録をたたき出せたのは3つ理由があります。

 

1つは、急な上り坂は潔く歩くことにしたこと

前回の絶望的な山の経験から無理して山と真っ向勝負することはやめ、ここで体力を温存するという意識で取り組みました。

 

2日目の絶望的な経験はこちらでご確認ください笑

h-shun.hatenablog.com

 

2つ目の成功理由は、自転車トラブルが4日目に続き一件もなかったことです。

初日から悩まされていた自転車に関する問題は、すべて3日目の時点で解消できたことが大きいです。問題が起きても大体が以前に経験しているものなので、自分たちでパパッと修理したり事前に気付くことができました。

 

そして最後にして最大の理由は朝ごはんをきちんと食べたことです!

今までは食べたり食べなかったりと朝ごはんを軽視していましたが、今日はインターン先のTeacherの家にお邪魔して朝ごはんをガッツリ食べさせもらいました!!!ちょうどルート上の町に住んでいるということだったので、前日に連絡しておいたんです。

 

待ち合わせは朝の7時という早朝にもかかわらず、快く僕らを受け入れてくれました。さらに、僕らのために栄養価の高い食べ物を揃えてくれたとのこと!最後にはバナナまで買って,もたせてくれました。

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朝からエネルギーを補給していると日中もガス欠になりにくいです!

 

それと!前日や道中で補給していた食べ物や飲み物も気をつけるようにしました。なるべくビタミンの含まれているものを摂取するようにしたのと、一気に補給するのではなくこまめに補給するようにしました。

 

こういうのって結構知られている当たり前のことですが、実践して見ると驚くくらい後半の伸びに現れてくるので面白いです。

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 英語は本当にいらなくなるのか

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今回も最後に旅をしていて感じたことを書かせていただきます。

というのも自転車をこいでいる時間っていろんなことを考えていて、いろんな独り言を呟いてます。「インターン後はどうしようかなぁ」とか「あっ、そこにうんち落ちてるから、華麗に避けてやろう」とかいろいろです。

 

今日、自分の心に残っているつぶやきは「英語」についてです。

もっと詳しく踏み込むと、AIやロボットの登場で将来的に英語は話せなくても良いのかどうかという話題です。

 

個人的に出した答えは

 

「英語は話せたほうが良い」

 

英語は道具である

英語はコミュニケーションのツールである。

よくこのようにいう人がいます。

僕も大学でこのような話を聞いて確かになぁって思ってました。

 

ただ、この旅で英語に対する印象が変わってきました。

英語はただの道具ではない。英語を話せることは、意思疎通を越えた不思議な力を身につけることができると思いました。

 

今後、普通の会話をするスピードと同等の翻訳機が開発され、世界中の人とコミュニケーションを取ることに不自由がなくなったとしても、築けないものがあります。

 

 

信頼関係です。

 

 

信頼とは無条件に人を信じることです。条件付きの信用とは違います。

 

僕の旅でいうと3日目の体験です。

 

h-shun.hatenablog.com

 

最初は「修理できない」と言っていた寡黙な自転車屋さんのおじさんが、最後には僕らを信じて助けてくれたこと。

 

自転車旅の運命を握っているあの場面で僕が翻訳機を使って、

 

 

「ドウシテモ イッシュウ シタインデス」

 

 

と言語を放っても果たしておじさんの心は動いていたでしょうか。

 

拙い英語でも、拙いタガログ語でも、懸命に話して想いを伝えようとしたからこそ届いたのではないかなと思ってます。

 

 

本物の人間関係は本物のコミュニケーションでこそ生まれる。

 

 

それはある意味言葉ではないのかもしれませんが、どんなに優れた翻訳機が開発されても忘れてはいけないものだなと感じました。

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【セブ島一周500km自転車旅:DAY4】セブ島を半周して感じた情報の見極めかた。

本日のルート

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北から80km一気に南下していきました。

ちょうど今日で半周したことになります。

 

4日目にしてこの旅一番の距離です。

 

ホテルで働くスタッフはMandaue出身で、僕らがMandaueから来たことを告げると最後まで見送ってくれました。

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ただ、今日は体力的にしんどい一日でした。

3日間の疲労がドッと出てきたなと感じたのは、この後。自転車に乗った瞬間。

 

今までは朝が元気で徐々に暑さやトラブルで体力を削られていた印象ですが、今日は朝の段階で厳しい日になるだろうなと覚悟しました。

 

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道もこのようにアップダウンが激しい道が多く、つくづく一筋縄では行かせてくれないなぁと感じます。

 

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暑さと体力面から20分に一回小休憩を入れることにしました。

きちんと事前に時間設定をしていると、あと10分!あと5分!!というように踏ん張りが効くようになるのと、身体もそれに順応してきます。

 

今日も優しかった現地のおっちゃん達

出発してから20kmほどのところで早くも2人揃ってバテてきたので、休憩を取ることにしました。

 

水を飲みながら休憩していると近くにいたおじさんがここに座りなと言って、椅子を出してくれました。2人ともかなり疲れていたので本当に感動ものでした。

 

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毎回そうなのですが、フィリピン人にとってもセブ島一周自転車旅はかなりぶっ飛んでいるようで驚かれます。

 

 

しかもこのおじさん自転車にも詳しく、僕らの自転車をみて、

 

よくこの自転車でここまで来たねぇ。。。

 

と言いました。

 

この言葉も至る所で言われてきましたが、改めて自転車もよく頑張ってくれているなぁと感じる瞬間でもありました。最初は安物の自転車というくらいの認識でしたが、ここまでくるともう愛着が湧いてきます。

 

そんなわけで僕はこの自転車の名前を「ゴーイングテリー号」と名付けました。名前をつけるとさらに自転車が可愛く見えて、優しく扱うようになりました笑

 

しばしそこで自転車旅の話をしてその場を後にしました。

 

 

情報がありすぎる社会

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最後にいま旅をしていて感じたことをシェアしたいと思います。

タイトルにもあるように現代は情報が膨大すぎて何が本当かわからない状態です。僕は何度も情報に踊らされた経験があります。進学・就活など一般的に人が不安になる時ほど、情報にやられてしまいます。この旅でもそのシチュエーションを数多く体験してきました。

 

例えば

 

セブ島の北の地方は危ない。」

実際に行ってみるとそこにはむしろシティより平和な世界が広がっていました。人々はみんな優しく協力的な人が多く、僕は純粋に温かい場所だなと感じました。

 

「自転車初心者でも1日80kmは余裕。」

ネットから得たこの情報を元に立てていた自転車計画。しかし80kmはかなりしんどいことを体感しました。元野球部で体力には自信のあるほうですが、きつかったです。ペース配分や自転車の種類、地形などもあると思いますが、僕の意見では長距離旅で初心者に1日80kmは無謀だと思います。

 

さらに今日!あるBookingサイトで表示されているMAPに従ってホテルに向かったら、そこにはホテルはなかった!ということが起きました。最終的に現地の人に教えてもらいたどり着くことができましたが、情報の誤りは大切な時間を失うことになりかねません。計画していた時間を大幅に変える必要も出てきます。

 

このように、今は得た情報を見極める必要があると思います。

 

ではどう見極めるのか。

 

僕らの場合、この旅で一番信頼している情報は、

 

「現地の人の情報です」

 

彼らがあると言ったらそこにはあるんです。

Google MAPに表示されていなくても、自転車屋さんがあったこともありました。彼らが「行かないほうがいい」と言っていた道を行ったら山奥に迷い込んだこともありました。

 

要はその情報に一番詳しい人に尋ねることが最高の手段です。

このほかにも良い情報の集め方があれば是非教えてください。

以上半周をしてみてのシェアです。

 

明日の自転車旅は早起きをして隣町まで向かい、インターン先の先生と朝食を食べてから山を越えていきます。夢のMoalboalまで突入します!想像するだけでワクワクがおさまりません・・・。

 

それではまた明日!

 

 

【セブ島一周500km自転車旅:DAY3】セブ島最北端制覇!

おはようございます!

本日も朝の投稿です。

昨日はホテルのWi-Fiが調子悪く、更新できませんでした。

 

ルート

以下昨日のルートです。

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僕らは旅の計画段階でこのMedellinの先にあるDaanbantayanを、セブ島の最北端としました。

というのも本島とこのMedellinは微妙に川を挟んでいて陸続きにはなっていないんです。

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拡大するとこんな感じです。

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これはセブ島なのか。

セブシティでいうならマクタン島をセブ島一周に加えるかどうか問題みたいな感じです笑

 

正直2日目の疲労と精神的にも追い詰められていたのでこの島をぐるっと周るのはやめようかと考えていました。

 

しかし、住所を見るとしっかり"CEBU"と書いてあるので、ここを周らずにセブ島一周をしたと胸を張れないなと思いました。

 

ということで昨日は最北端まで無心で駆け抜けてきました!!!

 

3日目のハイライト

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自転車旅3日目にしてようやくセブ島最北端を制覇。

 

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その後も急な雨にやられたり・・・

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牛に道を阻まれたり・・・?笑

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普通に怖かったです牛・・・w

 

でも相方のBobと力を合わせて昨日もホテルまで辿り着くことができました!

 

Bobがいるだけで本当に心強いんです。謎の山奥も一面の田んぼ道も険しい坂道もいきなり牛に遭遇しても、Bobと笑いながら旅ができるのが心の救いです。1人では乗り切れない困難も2人でならなんとかなるんじゃね?って気がしてくるんです。事実乗り越えてこれました。

 

自転車修理

初日から気になっていたBobのサドル。慢性的に壊れてその度に修理してまた壊れての繰り返しで、厳しい状況が続いていました。早く根本的に解決しようということで、ルート上にあった自転車屋さんに相談しにいきました。

 

店主は今までのフィリピン人とは違う雰囲気で寡黙な漢という感じ。

 

「パイプを変えてください!」

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少し自転車を触り、店主はこう言いました。

 

 

「これはもう直せない。新しい自転車を買いなさい。」

 

 

まじか・・・

薄々気づいてはいましたが、まさかこんなところでそうなるとは思っていなかった。

 

ただ僕らはどうしても一周がしたかった。どうしてもやり遂げたい。

 

どうしたら良いか分からず、とりあえず僕は今までの話を全部しました。

セブシティから北上し、山を越えたこと。

何度も修理をして繋いできたこと。

今後も観光地であるモアルボアルやオスロブにもこの自転車で行く予定だと話しました。

 

そうするとおじさんは

 

「もう一回見してみ」

 

といい、もう一度自転車をみてくれました。

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最終的には新しいパイプを購入してそれをちょうど良いサイズにカットし、入れ込んでくれました。

 

これは本当に嬉しかったです。

絶望の先に希望が見えた瞬間でした。

 

寡黙なおじさんはちょっぴり笑顔になり、そのまま作業場まで帰っていきました。

 

いろんな人の思いをもらって旅をさせてもらっていること、感じます。

 

雨の後には虹が見える。3日目以降は体力的にきつくなることが予想されます。気合いを入れ直して今日も走っていきます!

 

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【セブ島一周500km自転車旅:DAY2】セブ島の超田舎に住む村人にもらったクリスマスプレゼント

2日目。

 

感想は一言、

 

「本当にきつかった」

 

正直本当に絶望的すぎてもう「セブ島500km自転車旅」とか無理じゃね?って思いました。何度も「自転車を置いて船で帰ろうかなっ」て自分と「これぞ旅!困難は乗り越えられるものにしか降りてこない」って自分が闘いまくってました。

 

最初に幾度の絶望を乗り越えてむしろハイになった写真を上げておきます。

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朝の7時に出発して19時にホテル着。

精神的にも体力的にも自転車的にも昨日はヘットヘトでした。

ブログもなるべくその日のうちに更新をしたかったのですが、疲れがピークだったのですぐ寝てしまいました。

 

ではなぜほんまがこうなったのか振り返っていきたいと思います。

 

試練1 坂道

まずは坂道。

これは本当にしんどかったです。

 

事前に地図で確認していましたが、実際に登ってみるとかなりきつかったです。高低差は250mくらいありました。もう軽い山登りです笑

道はこんな風にゆる〜っと坂道になっていたり、上りと下りが何度も続く道でした。

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自転車走行よりも歩きの方が早い坂道も数多くあり、僕らは何度も歩くことになりました。

 

試練2 サドル壊れる

初日に折れたボブのサドルがまたも壊れました。

詳細はコチラ

h-shun.hatenablog.com

初日の時点で修理しようとは思っていたのですが、自転車屋さんは100km先の町にしかなかったので応急処置で済ませていました。

 

しかしこんなにも早くまた壊れるとは・・・。

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レンチで折り曲げたりしてどうにか直そうとしたのですが、なかなか直らない。

永遠と続く坂道と折れ曲がったサドル。

 

どうしよう・・・

 

そんな時に近くで見ていたフィリピン人のおじさんが助けてくれました。

 

貸してみぃ!

 

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最初は棒でひたすら叩いていたこのおじさんですが、何やら近所の人たちも集まって工具を持ってきてくれました。

 

そしてしっかりと応急処置をしてくれました!!!

Salamat!!!!!!!!!

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若干曲がってるけど・・・笑

 

試練3 再び・・・

先ほどボブのサドルが壊れた地点から30km離れた小さな町でまたもボブのサドルが壊れました。壊れたパイプを曲げ直して入れ込んだだけの応急処置だったのでしょうがないです。

 

ここで僕らに残された選択は2つ。

1新しいサドルを買う

2サドルのパイプを切断して短いまま使う

 

しかし1は自転車屋さんのあるBogoまで山を越えて20kmあったので現実的に厳しい。そこで自転車さんではなくともモーターバイク屋さんなどでパイプを切断してもらおうと考えました(フィリピンの田舎に自転車屋さんはありませんが、そこら中にモーターバイクショップはあります)。

 

ということでモーターバイク屋さんを探していると何やら怪しげなおっちゃんが話しかけてきました。手には銃!!!しかも酒臭い。明らかにやばい。

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しかしおっちゃんはこの町の警察官らしくモーターバイクショップを紹介してくれるとのこと笑

 

恐る恐るついていくとちゃんと店を紹介してくれ、ボブのサドルも直してくれました。サドルが低くなるとスピードが落ちるというデメリットもありますが、今後の長い旅を考えると良い選択であったと思います。

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試練4 道を間違える

ボブのサドルもなおったところで再スタートを切ったのですが、道を間違えました。致命的なミスです。

 

その結果僕らは謎の山奥まで行ってしまい、自転車で通れない道まで出てしまいました。

 

もちろんこれは僕らのミスですが、登ってきた道を下ってまた違うルートで山を越えなくてはいけない。

 

・・・

 

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自転車修理とルートの間違えで精神的にも体力的にもきつくなってきました。

 

試練 5 ペダルが壊れる

来た道を戻り、山登りを再開していた僕ら。

この辺は2人とも無言でした笑

ただひたすら暑さと闘いながら自転車を押して登っていきます。

やっと登り終わり下り坂を一気に駆け抜けていくと、今度はほんまの自転車に問題発生。

 

下り坂で緩んでいたネジが取れ、ペダルが取れてしまいました。

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この瞬間頭によぎったのは

 

終わった

もうダメかもしれない

てかホテルにたどり着くのかな

 

体力はまだなんとかあったものの、精神的に追い詰められます。

 

しかし何度もフィリピン人に助けてもらった経験から、藁にもすがる思いで助けを求めに近くの小屋まで駆け込みました。

 

クリスマスムードでお酒を飲みながら楽しそうにしてる人たちを発見!!!

駄目元でこのパーツにハマるネジはないか聞いてみると、必死に小屋を探してくれました。

 

そしてなんと!!!

 

 

ちょうどネジがあったんです!!!

 

 

別にモーターバイクショップでもない近所のおっちゃん達が、瞬く間に修理をしてくれました!!!

 

もう泣きそうです。

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最高のクリスマスプレゼント

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その後も足がつったり、MAPでは道になっているのに田んぼ道だったり、何回か自転車の問題も起きましたが、最後にはなんとかホテルに着くことができました・・・・。

 

ホテルについて一日を振り返ると多くの人に支えられたなと実感。

 

フィリピン人の優しい心に触れた一日。

クリスマスでほとんどの家が家族でお祝いをしているにもかかわらず、僕らが助けを求めた全ての方々が手を貸してくれました。

 

きっとそれは何としても目的地までたどり着こうという僕らの気迫もあったんじゃないかなと思います。人にお願いしてでも望む目標。だからこそ願望。

 

クリスマスとは無縁だった僕らですが、助けてくれた全ての人からかけがえのないクリスマスプレゼントもらいました。

 

この日の問題の多くは自転車。安物の自転車ではありますが、まだまだいけると思います。できる改善をして本日も臨んでいきたいと思います。

 

一日遅いですがメリークリスマス!!!