【セブ島一周500km自転車旅:DAY2】セブ島の超田舎に住む村人にもらったクリスマスプレゼント
2日目。
感想は一言、
「本当にきつかった」
正直本当に絶望的すぎてもう「セブ島500km自転車旅」とか無理じゃね?って思いました。何度も「自転車を置いて船で帰ろうかなっ」て自分と「これぞ旅!困難は乗り越えられるものにしか降りてこない」って自分が闘いまくってました。
最初に幾度の絶望を乗り越えてむしろハイになった写真を上げておきます。
朝の7時に出発して19時にホテル着。
精神的にも体力的にも自転車的にも昨日はヘットヘトでした。
ブログもなるべくその日のうちに更新をしたかったのですが、疲れがピークだったのですぐ寝てしまいました。
ではなぜほんまがこうなったのか振り返っていきたいと思います。
試練1 坂道
まずは坂道。
これは本当にしんどかったです。
事前に地図で確認していましたが、実際に登ってみるとかなりきつかったです。高低差は250mくらいありました。もう軽い山登りです笑
道はこんな風にゆる〜っと坂道になっていたり、上りと下りが何度も続く道でした。
自転車走行よりも歩きの方が早い坂道も数多くあり、僕らは何度も歩くことになりました。
試練2 サドル壊れる
初日に折れたボブのサドルがまたも壊れました。
詳細はコチラ。
初日の時点で修理しようとは思っていたのですが、自転車屋さんは100km先の町にしかなかったので応急処置で済ませていました。
しかしこんなにも早くまた壊れるとは・・・。
レンチで折り曲げたりしてどうにか直そうとしたのですが、なかなか直らない。
永遠と続く坂道と折れ曲がったサドル。
どうしよう・・・
そんな時に近くで見ていたフィリピン人のおじさんが助けてくれました。
貸してみぃ!
最初は棒でひたすら叩いていたこのおじさんですが、何やら近所の人たちも集まって工具を持ってきてくれました。
そしてしっかりと応急処置をしてくれました!!!
Salamat!!!!!!!!!
若干曲がってるけど・・・笑
試練3 再び・・・
先ほどボブのサドルが壊れた地点から30km離れた小さな町でまたもボブのサドルが壊れました。壊れたパイプを曲げ直して入れ込んだだけの応急処置だったのでしょうがないです。
ここで僕らに残された選択は2つ。
1新しいサドルを買う
2サドルのパイプを切断して短いまま使う
しかし1は自転車屋さんのあるBogoまで山を越えて20kmあったので現実的に厳しい。そこで自転車さんではなくともモーターバイク屋さんなどでパイプを切断してもらおうと考えました(フィリピンの田舎に自転車屋さんはありませんが、そこら中にモーターバイクショップはあります)。
ということでモーターバイク屋さんを探していると何やら怪しげなおっちゃんが話しかけてきました。手には銃!!!しかも酒臭い。明らかにやばい。
しかしおっちゃんはこの町の警察官らしくモーターバイクショップを紹介してくれるとのこと笑
恐る恐るついていくとちゃんと店を紹介してくれ、ボブのサドルも直してくれました。サドルが低くなるとスピードが落ちるというデメリットもありますが、今後の長い旅を考えると良い選択であったと思います。
試練4 道を間違える
ボブのサドルもなおったところで再スタートを切ったのですが、道を間違えました。致命的なミスです。
その結果僕らは謎の山奥まで行ってしまい、自転車で通れない道まで出てしまいました。
もちろんこれは僕らのミスですが、登ってきた道を下ってまた違うルートで山を越えなくてはいけない。
・・・
自転車修理とルートの間違えで精神的にも体力的にもきつくなってきました。
試練 5 ペダルが壊れる
来た道を戻り、山登りを再開していた僕ら。
この辺は2人とも無言でした笑
ただひたすら暑さと闘いながら自転車を押して登っていきます。
やっと登り終わり下り坂を一気に駆け抜けていくと、今度はほんまの自転車に問題発生。
下り坂で緩んでいたネジが取れ、ペダルが取れてしまいました。
この瞬間頭によぎったのは
終わった
もうダメかもしれない
てかホテルにたどり着くのかな
体力はまだなんとかあったものの、精神的に追い詰められます。
しかし何度もフィリピン人に助けてもらった経験から、藁にもすがる思いで助けを求めに近くの小屋まで駆け込みました。
クリスマスムードでお酒を飲みながら楽しそうにしてる人たちを発見!!!
駄目元でこのパーツにハマるネジはないか聞いてみると、必死に小屋を探してくれました。
そしてなんと!!!
ちょうどネジがあったんです!!!
別にモーターバイクショップでもない近所のおっちゃん達が、瞬く間に修理をしてくれました!!!
もう泣きそうです。
最高のクリスマスプレゼント
その後も足がつったり、MAPでは道になっているのに田んぼ道だったり、何回か自転車の問題も起きましたが、最後にはなんとかホテルに着くことができました・・・・。
ホテルについて一日を振り返ると多くの人に支えられたなと実感。
フィリピン人の優しい心に触れた一日。
クリスマスでほとんどの家が家族でお祝いをしているにもかかわらず、僕らが助けを求めた全ての方々が手を貸してくれました。
きっとそれは何としても目的地までたどり着こうという僕らの気迫もあったんじゃないかなと思います。人にお願いしてでも望む目標。だからこそ願望。
クリスマスとは無縁だった僕らですが、助けてくれた全ての人からかけがえのないクリスマスプレゼントもらいました。
この日の問題の多くは自転車。安物の自転車ではありますが、まだまだいけると思います。できる改善をして本日も臨んでいきたいと思います。
一日遅いですがメリークリスマス!!!